この記事では14世紀の前半頃に築城されたとされる沖縄県南部最大のグスク(城)『糸数城跡(いとかずじょうせき)』に実際に訪れた時のことを書いています。
「駐車場情報」や「お城の歴史」「行く価値はあるか?」などをわかりやすくまとめてみましたのでご覧ください。
糸数城跡とは?
糸数城跡(いとかずじょうせき)は14世紀前半頃(三山分立時代の初期)に玉城按司が三男の糸数按司に命じて築かせたとされている城の跡です。
世界遺産ではありませんが1972年には国の史跡に指定されており、沖縄県南部では最大の城壁が昔のままの姿で残る城マニアの間ではなかなかの高評価を得ている城です。
上画像のように2020年現在でも琉球石灰岩を使用した「野面積み」と「切石積み(布積み)」が併用された立派な城壁が残っています。
そのままの形で残った石積みの門やうねりながら長く伸びた石垣からは歴史ロマンが感じられますね。
観光地化されていてもおかしくないような見ごたえがある城跡ですが、2021年5月26日現在ほとんど人の手は加えられておらず(*草刈りなどはある程度されていました)入場料金も無料です。
いつ行っても観光客の方が少ないかなりの穴場グスクと言えそうです。
訪れる際の注意点としては上画像のようにゴツゴツとした岩がむき出しになっているところがありますので、島ぞうりなどは避け歩きやすいスニーカーで行くことをオススメします。
また現地の注意書きにもありましたが、石垣に登ることは危険ですので絶対にやめましょう。
土地の起伏はそこまでありませんので、結構広い城跡を全て見て周っても体力的にきついということはありませんでした。ざっと全体を散策するのにかかった時間は20分程度です。
糸数城跡に駐車場はある?
ほとんど整備されていない糸数城跡ですが、車が駐車できるスペースは確保されていました。
カーナビに従って城跡がある丘を登っていくと、この記事の最初に掲載した画像にある『史跡 糸数城跡』と刻まれた石碑が見えてきますので、そのすぐ手前が駐車場となっています。
糸数城跡に行く価値はある?
ここでは糸数城跡に実際に訪れてみて、総合的に行く価値はあったかをまとめています。
これはあくまで私個人の感想ですが、糸数城跡は無料で見られる城跡としてはかなり見ごたえがあるように感じました。
これまでにも世界遺産に登録されている『中城城跡』や『今帰仁城跡』『勝連城跡』と沖縄にある色々な城跡を紹介してきましたが、人の手が加えられていない昔のままの姿を楽しめるという意味では『糸数城跡』はかなりオススメできそうです♪
ただ現地にはお城の説明書きなどは一切ありませんので、詳しい人と行くか事前に少し調べてから行くともっと楽しめそうだと思いました。
また糸数城跡の周辺には『グスクロード』という城や文化遺産がたくさん見られるコースがありますので、ココだけではなく近隣のスポットを色々見て回るのが最良の楽しみ方と言えそうです。
糸数城跡へのアクセスや施設情報
こちらでは糸数城跡へのアクセス方法や施設情報を紹介しています。
糸数城跡まとめ
- 糸数城跡はほとんど人の手が加えられていない為、昔のままの姿を楽しめる貴重なスポット。
- 駐車スペースはあるが整備されていないためトイレなどはなし。道も悪いところがあるためスニーカーなどで行くことを推奨。
- みどころは沖縄県南部では最大の長い城壁と当時のままの形を残す石積みの門。
- 『グスクロード』という城や文化遺産巡りコースの一つとなっているので、同時に「垣花樋川」などを見て回るのも良さそうです♪
- 周辺には『ガーデンレストラン花さんご』という、世界的に有名な庭園デザイナーが手掛けた美しい庭園を無料で散歩できるレストランもありますよ。
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