この記事では沖縄の守り神として有名なシーサーの歴史などを紹介しています。
土産品にもなっているシーサーですが「沖縄(世界)最大ものはどこに?」「最古のシーサーは?」「そもそもシーサーってなんのためにいるの?」「置く意味は?」「置き方やオス・メスの見分け方は?」などをまとめてみましたのでご覧ください!
最後に手作りシーサーのおすすめ工房情報もあります!
そもそもシーサーとは?
そもそもシーサーとはなんなのでしょうか?
なんとなく沖縄の家の前などに置かれていて”守り神的な役割”のものという認識ですが、実際はどのような役割をもっているのでしょう。
ここではシーサーの役割やシーサーが誕生した歴史などをまとめています。
シーサーが誕生したのはいつ?役割は?
シーサーが生まれたのは1689年のことで、当時火事が頻発して困っていた人達が「風水師」に相談したところ、その火事には八重瀬岳が影響しているため、山に向けて【獅子の像】を設置することを助言しました。
この【獅子の像】こそが一体目のシーサーであり、設置後は火事が発生しなくなったとのこと。このことから守り神的な役割を持つようになったのですね。
ちなみに一体目のシーサーは現存し、なんと今もみることが出来ます。
*詳しくは下記「最古のシーサーはどこにある?」参照。
なぜ獅子の像がシーサーと呼ばれるの?
これは獅子(シシ)の沖縄語での発音がシーサーのため。”シィーシィー”や”シーシー”と発音する地域もあるそうです。
最古のシーサーはどこにある?
先程紹介した一体目(最古)のシーサーは沖縄県八重瀬町富盛にあります。
現在は「富盛の石彫大獅子(ともりのいしぼりうふじし)」として県の文化財にも指定されており、高さは1.4メートル、全長は1.7メートル程の大きさ。
体には銃弾の丸い跡がいくつも残っており、戦争の凄まじさが感じられます。300年前以上前からあると考えると凄いですね!
富盛の石彫大獅子 アクセス情報
「富盛の石彫大獅子」のアクセス情報です。
富盛の石彫大獅子 周辺地図
「富盛の石彫大獅子」の周辺地図です。
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「富盛の石彫大獅子(ともりのいしぼりうふじし)」について詳しくは下記の記事をご覧ください。
日本最大のシーサーはこれ
一番古いシーサーは「富盛の石彫大獅子」でしたが、最大のシーサーはどこにあるのでしょうか?
沖縄(世界)最大のシーサーは「残波大獅子(ざんぱおおじし)」で読谷村宇座の残波岬公園内の広場にあります。
昭和60年に作られたシーサーで高さは7m!ビル2-3階ほどの高さですね!平均的な家庭用のシーサーが高さ30cmぐらいですので、23倍ほどの大きさがあります。
『琉球王国時代に読谷村が海の向こうの中国との国交で大いに栄え、様々な文化を得たことを後世にも伝えたい』という理由で作成されているため、目線のまっすぐ先には中国があります。
残波大獅子 アクセス情報
「残波大獅子」のアクセス情報です。
残波大獅子 周辺地図
「残波大獅子」周辺の地図です。
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「残波大獅子(ざんぱおおじし)」について詳しくは下記の記事をご覧ください。
オス・メスの見分け方や置き方の決まりは?
シーサーには性別や置き方の決まりがあります。
諸説あるそうですが、ここでは一般的なオス・メスの見分け方と置き方を紹介しています。
オス・メスの見分け方
オス・メスの見分け方は非常に単純で口が空いているのが「オス」。閉じているのが「メス」です。
オスが福を招き入れ、メスが災難を家に入れないという役割を持つとされています。
オスが招き入れた福をメスが逃さないために口を閉じているという説もあります。
置き方の決まり
セットでの置き方は画像のように「オスが右」。「メスが左」が正しいとされています。また魔物は人の通る道を歩く為、人が通る方に向けておくのが良いとのこと。
他にも屋根の上に設置する時は口の空いたシーサーを一体だけ設置することが良いなど、様々な決まりがあるようです。
門柱にいるシーサーは台風の時に飛ばされない様にコンクリートボンドで固定されています。
シーサーは何で出来ている?
シーサーの原材料には何が使われているのでしょうか?
基本的には漆喰や陶器、石などで作られているものが多いそうですが、最近ではコンクリートや青銅製のものもあるのだとか。
他にも沖縄の中南部でしか取れない、珍しい粘土状の土の黒土(クチャ)を使ったシーサーも作られているようです。素材によって全く仕上がりが変わってくるとのこと。
沖縄の工房などではシーサー作りが体験できるところがたくさんありますので、自分だけのシーサーを作ってみるのも楽しいと思います♪
シーサー作り体験ができるおすすめの工房は下記の「沖縄でシーサーが作れるおすすめスポット3選」をご確認ください♪
シーサーの価格は?
シーサーの価格は素材によって変わるためピンきりといった感じで、数百円のものから何百万円するものまであります。
Amazonに売っているもので安いものだと可愛いサイズの置物で、
こんな物から、高いものだと超本格的でカッコいい、
こんなものまでまさにピンきりです!
ネット上で見かけたものでは有名な造形師の方が制作した230万円のものが最高額でした。
沖縄でシーサーが作れるおすすめスポット3選
ここでは沖縄に来たお土産に自分だけのシーサーを作れるスポットを南部、中部、北部と一軒ずつ紹介しています。
工房ちゅらうみ家(南部)
最初に紹介するのは沖縄県南部、国際通り近くの平和通り商店街の中にある工房ちゅらうみ家さん。
こちらでは「粘土から作るコース」や「色だけをつけるコース」などが選択できます。
工房ちゅらうみ家施設情報
工房ちゅらうみ家 周辺地図
「工房ちゅらうみ家」周辺の地図です。
手作工房ひで房(中部)
続いて紹介するのは沖縄県中部、むら咲むらの中にある手作工房ひで房さん。
こちらでは「粘土から作るコース」や「色だけをつけるコース」のほか「表札を作るコース」などがあります。
手作工房ひで房施設情報
手作工房ひで房 周辺地図
「手作工房ひで房」周辺の地図です。
シーサーパーク琉球窯(北部)
最後に紹介するのは沖縄県北部、簡易的なものから本格的なものまで様々なシーサー作り体験ができるシーサーパーク琉球窯さん。
シーサーパーク琉球窯施設情報
シーサーパーク琉球窯 周辺地図
「シーサーパーク琉球窯」周辺の地図です。
シーサーまとめ
- シーサーは1689年風水師の助言から誕生した沖縄の守り神。
- 最古のシーサーは「富盛の石彫大獅子(ともりのいしぼりうふじし)」。
- 最大のシーサーは「残波大獅子(ざんぱおおじし)」。
- 価格はピンきり。沖縄のお土産には手作りシーサーを是非!
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