組踊の歴史や楽しみ方 300年愛されてきた沖縄の伝統芸能のみどころなどをわかりやすくまとめてみました!

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この記事では、2019年で初演から300年の節目を迎える沖縄の伝統芸能『組踊』について書いています。
「組踊の歴史」や「最初に観るべき演目」「組踊の楽しみ方やみどころ」「新作組踊/現代版組踊」などをわかりやすくまとめてみました!

組踊とは?

 

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組踊(くみおどり)とは、今から300年前(1719年)に『玉城 朝薫(たまぐすく ちょうくん)』によって作られた「*歌舞劇」のことです。

*歌舞劇(かぶげき)」とは”セリフ”を中心に”歌(音楽)”と”踊り”を組み合わせて表現される劇のことです。

組踊のセリフには「沖縄の昔の言葉」が、歌(音楽)には「琉球音楽」が、踊りには「琉球舞踊」が用いられます。

中国(明[ミン]や清[シン])からやってきた、冊封使(さっぽうし)という大切なお客様を接待するために、当時の演劇の演出者であった『玉城朝薫』によって考案されました。

組踊の創始者『玉城朝薫』が作った「朝薫の五番(次項目で説明)」という5つの作品は、現在でもよく上演される組踊の代表作となっています。

今年(2019年)で初演から300年の節目を迎える沖縄の伝統芸能で、これまでには『国の重要文化財(1972年5月)』と『ユネスコの無形文化遺産(2010年11月)』に認定されています。

ここからは、そんな組踊の「最初に観るべき演目」や「楽しみ方やみどころ」「組踊には2度の存続の危機があった?」などを項目ごとにご紹介していきます!(各項目をクリックでジャンプできます)


『朝薫の五番』とは?

朝薫の五番』は、組踊を作り出した玉城朝薫の下記5作品(演目)のことです。

この5作品(演目)は、2019年現在でもよく上演される組踊の代表作となっています。

  1. 二童敵討(にどうてきうち)
    初めて演じられた組踊の演目。阿麻和利に父・護佐丸を討たれた鶴松、亀千代兄弟の復讐の物語。
  2. 執心鐘入(しゅうしんかねいり)
    二童敵討(にどうてきうち)と同時期に演じられた演目。イケメンを追いかける鬼女の話(ストーカーの話)。
  3. 銘苅子(めかるしぃ)
    沖縄の羽衣伝説を組踊化したもの。
  4. 孝行之巻(こうこうのまき)
    大蛇が登場する臨場感溢れる作品。親を思う子どもの「孝行心」を描いている。
  5. 女物狂(おんなものぐるい)
    子どもを失い、悲しみのあまり狂女になってしまう母親の物語。


組踊の最初に観るべき演目は?

 

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現在までに『70演目ほどの組踊』が伝えられてきたといいますが、その中でも最初に観るべき演目にはどのようなものがあるのでしょうか?

これは好みによってまちまちですが、特に人気が高い組踊は先程ご紹介した『朝薫の五番』の内「二童敵討(にどうてきうち)」と「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」の2つです。

善を勧め、悪を懲らしめるヒーロー物のような『勧善懲悪』が見たい方は「二童敵討」。

イケメンを追いかける鬼女の話(ストーカーの話)が見たい方は「執心鐘入」。

映画を選ぶときのように事前に”物語のあらすじ”をみて、最初に観る組踊を決めるのが良さそうですね!

それでも迷ったときは、上演回数の多い『朝薫の五番』から選ぶのが良いかと思います。

『新作組踊』『現在版組踊』から入るのもあり?

 

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2000年頃に誕生した『新作組踊』『現代版組踊』というものもあります。

伝統的な『組踊』とは本質的に全く異なるもので、組踊に存在する「琉球楽器の使用」や「衣装の決まり」などの制約にとらわれず、「ギターなどを使用した音楽」や「個性的な衣装」を取り入れたものです。

『新作組踊』や『現代版組踊』は、若者の組踊への関心が薄れたことを理由に作り出されたもので、有識者は「古典芸能」への入り口になるものと捉えているそうです。

このことから組踊初心者には、おすすめできるのではないかと思います。


組踊の楽しみ方やみどころ

 

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組踊を観てみたいと思っても『伝統芸能』と聞くと、なんだか色々な”決まりごと”がありそうで、本当に楽しめるか不安ですよね。

そんな方のために、ここでは組踊の楽しみ方やみどころをまとめています。

1.物語のあらすじを知っておく!

 

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先程の「組踊の最初に観るべき演目」でも書きましたが、物語のあらすじを知っておくことは重要なポイントです。

観る演目を決めるのにも役立ちますし、実際に観に行った時も登場人物やお話の流れを知っていれば、より楽しめると思います!

2.イケメンや美女を探す!

 

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役者さんには、当然ですが「イケメン」や「美女」が沢山います!

好みの俳優さんを見つければ、より組踊の世界に入っていきやすくなるでしょう。

この辺は、好きな俳優さんが出ている映画やドラマを観るのと似ていますね!


3.衣装を楽しむ

 

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組踊の衣装には、沖縄伝統の『紅型』を使用したものがたくさんあって、なかなか見ることができない美しい柄の衣装がたくさん登場します。

琉装をした人が動き回るところは、組踊以外ではあまりみることができません。

4.琉球音楽と琉球舞踊を堪能する


組踊の大きな特徴である「歌や音楽(琉球音楽)」と「踊り(琉球舞踊)」の融合は、一番のみどころかもしれません。

三線や琴、太鼓、笛などの楽器を使用して奏でられる琉球音楽に合わせて、美しい衣装を着た役者さんが踊る姿は、感動すること間違いなしです。

『ストーリーの喜怒哀楽』を踊りで表現するところは、組踊の大きな見どころの一つでしょう。

組踊を鑑賞できる場所はどこ?

 

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組踊を観るなら、浦添市にある『国立劇場おきなわ』がオススメです!

2004年に完成した劇場で、世界で唯一の組踊専用劇場となっています。

広くてどの座席からも見やすいホールには、字幕(現代語訳も有)も完備されていて、1年を通じて組踊や琉球舞踊、沖縄芝居などが開催されています。

「組踊鑑賞教室」や「新作組踊」なども行われている劇場で、伝統芸能の聖地として愛されています。


組踊には2度の存続の危機があった?

 

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『組踊』には、過去に2度の大きな存続の危機があったそうです。

1度目の存続危機は、1879年に琉球王国が消滅した「琉球処分(りゅうきゅうしょぶん)」の時で上演する機会が一気になくなってしまったそうです。

しかし、これまで”士族階級の娯楽”であった組踊が”庶民の娯楽”となっていったことから、組踊消滅の危機を免れたそうです。

2度目の存続の危機は「沖縄戦」の時で、沖縄県民の4人に1人が犠牲となった沖縄の危機は、組踊存続の危機でもありました。

この時は、芸能家たちが集まって結成された「沖縄芸能連盟」らの活躍により、終戦後すぐの1945年12月には、戦後初の組踊が上演されたそうです。

このような2度の大きな存続の危機を乗り越えてきた『組踊』は、これからも沖縄で受け継がれていくことでしょう。


組踊まとめ

  • 創始者:『玉城 朝薫(たまぐすく ちょうくん)』
  • 初上演の年:1719年
  • 初めて上演された演目:「二童敵討(にどうてきうち)」
  • 組踊の概要:『せりふ(沖縄の昔言葉)と音楽(琉球音楽)と踊り(琉球舞踊)で構成された歌舞劇』
  • その他:『国の重要文化財(1972年5月15日)』『ユネスコの無形文化遺産(2010年11月)』

今回は『組踊の歴史や楽しみ方 300年愛されてきた沖縄の伝統芸能のみどころなどをわかりやすくまとめてみました!』ということで、沖縄の伝統芸能である組踊についてまとめてみました。

記事を書いていて『新作組踊』と『現代版組踊』が気になりました。また機会があれば、観に行ってみようと思います!

   
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