この記事では、名曲『童神(わらびがみ)』でおなじみ、沖縄音楽を代表する歌手の古謝美佐子さんをご紹介しています。
これまでの経歴や活動などを、画像や動画を交えてご紹介しています!
古謝美佐子とは?
古謝美佐子さんは、沖縄県中頭郡嘉手納町出身。
『童神(わらびがみ)』という代表曲を持つ、沖縄民謡歌手です。
6歳の頃から唄と三線を習い始め、小学生の頃には既に舞台に立っていたそうです。
そして、9歳の時にレコードデビューを果たし、中学、高校時代は民謡クラブや、沖縄県内のラジオ、テレビ番組に出演するなどして注目を集めていました。
1986年より坂本龍一のプロジェクトに参加
1986年、古謝美佐子さんが32歳の頃には、世界的ミュージシャン『坂本龍一』さんのプロジェクト(レコーディング、ツアー)に参加し、ワールドツアーにも同行した経歴をお持ちです。
このことが影響し、沖縄民謡の有名曲「ちんさぐの花(てぃんさぐぬ花)」は『LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999[上記動画]』という、坂本龍一さんが行った初のオペラ公演でも使用されました。
1990年『ネーネーズ』を結成し、リーダーとして活動
1990年には、吉田康子、宮里奈美子、比屋根幸乃さんらと沖縄のポップグループ『ネーネーズ』を結成し、リーダーとして活動を開始しました。
『ネーネーズ』は、翌年の1991年にメジャーデビュー。海外公演なども行うなど全国的にも人気を博し、計6枚のアルバムと1枚のシングルを発表しました。
その後、古謝美佐子さんは1995年に『ネーネーズ』を脱退し、翌年からソロ活動を開始されています。
1997年、のちに多くの歌手に歌われることとなる名曲『童神』を発表
ソロ活動を開始した翌年(1997年)、に、「佐原一哉」さん作曲、古謝美佐子さん作詞の『童神』 をリリース。[上記動画]
『童神』はソロとしては初のシングルCDでしたが、「夏川りみ」さんや、元SPEEDの「島袋寛子」さん、「花*花」等の多くの歌手にカバーされた他、新しい沖縄を代表する子守歌としてや、映画の主題歌、NHKドラマの挿入歌にも使用されるなど、長く愛されるヒット曲となりました。
2003年には、夏川りみさんがカバーした「童神」が大ヒットし、作詞者として『レコード大賞金賞』を受賞しています。
『童神』の歌詞は、古謝美佐子さんが初孫の誕生を前に書いた詞が、基になっているそうです。
その後、2001年には自身初のソロアルバムとなる『天架ける橋』をリリースし、ロングセラーとなりました。
この『天架ける橋』には、レコードデビューした9歳の時に初録音した童謡「すーしーすーさー」の音源をアレンジしたものも収録されています。
海外の有名アーティストとの共演 沖縄の若手アーティストのコンサートにも参加
ソロアルバム発表後も、アイルランドの国民的バンド「チーフタンズ」や、スペインのケルト音楽の第一人者「カルロス・ヌニェス」と共演するなどし、海外からも注目を浴びました。
この他にも、沖縄の若手アーティストであった「モンゴル800」のCD『百々』に作詞、唄、三線などで参加しています。また、沖縄の自治体が開催するイベントにも多く出演されました。
2008年、8年ぶりのニューアルバム「廻る命」をリリース
2005年には『童神』に続く子守唄『黄金ん子』や『黒い雨』などのシングルCD、人気演歌歌手の「都はるみ」さんとコラボした『ふたつの黒い雨』をリリース。
また、初代ネーネーズの宮里奈美子さん、比屋根幸乃さんと結成した新ユニット「さんさら」での活動も開始しました。
そして、2008年に8年ぶりとなるニューアルバム『廻る命』を発表しました。
この他にも、ギネスに認定されている沖縄の塩「ぬちまーす」とコラボした『ぬち・うた・まーす』という唄も同時期にリリースされています。
『アメイジング・グレイス』”沖縄口”バージョンが話題に
当時『廻る命』に収録された『アメイジング・グレイス』”沖縄口”バージョンが素晴らしいと話題になりました。[上記動画]
『アメイジング・グレイス』の美しいメロディと、古謝美佐子さんの歌声がマッチした名曲ですね♪
2014年『うないぐみ』での活動を開始
2014年には、初代ネーネーズの宮里奈美子さん、比屋根幸乃さんに島袋恵美子さんを加えた4人グループ『うないぐみ』での活動を開始されています。
古謝美佐子さんは、メンバーからは「組長」と呼ばれているんだとか(笑)
2015年には、ファーストアルバム「うない島」、同年10月には坂本龍一さんとのコラボチャリティシングル「弥勒世果報(みるくゆがふ) – undercooled」をリリースしています。
グループ名『うないぐみ』の意味
グループ名の『うないぐみ』の意味は、うないが「姉妹」、ぐみが「思いを込める」という意味なんだそうです。
本当の姉妹ではないが、歌の中では姉妹のように沖縄の心(思い)を込めて、たくさんの人に歌を発信したいという気持ちから命名されたとのことです。
2016年 短編映画「born、bone、骨音」 2018年 長編映画「洗骨」に出演
古謝美佐子さんは、最近では映画にも主演されていて、2016年には短編映画「born、bone、骨音」に、2018年には長編映画「洗骨」に出演されています。
「洗骨」では、主題歌として『童神』が使用されました。
古謝美佐子の声は人を癒したり、健康を促進する?
古謝美佐子さんの声は、音響研究者の研究によって、人を癒したり健康を促進する『高い周波数域』と『ゆらぎ』を同時に持つ希有の存在である、ということが証明されているんだそうです。
確かに古謝美佐子さんの歌を聞くと、落ち着くような、癒やされるような不思議な感覚がある気がします。
あるコンサートの時に海辺で歌っていると、同じ場所での3回のコンサート出演で3回ともトンビが近くに来たという伝説も残っています。
どれも『童神』を歌っている時に来たという話ですから、本当に生き物の脳に反応する音声が古謝美佐子さんの声からは出ているのかもしれませんね!
古謝美佐子のイベントはどこで調べる?
古謝美佐子さんのイベントは「古謝美佐子 オフィシャルサイト」の「Schedule & Information」で調べることができます。
沖縄以外でも、色々なところでイベントやコンサートを開催されているようですので、チェックしてみて下さいね。
古謝美佐子プロフィール等
古謝美佐子まとめ
- 古謝美佐子さんは、沖縄県中頭郡嘉手納町出身。『童神』という代表曲を持つ、沖縄民謡歌手。
- 世界的ミュージシャン『坂本龍一』さんのプロジェクトに参加した経歴を持つ。
- 2003年に「日本レコード大賞金賞」を作詞者として受賞している。
- 沖縄の有名ポップグループ『ネーネーズ』の初代メンバーの一人。
- 現在は、日本各地でのコンサートや映画出演など、幅広く活躍中。
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